キン肉マン178話 完璧なる才能!!の巻 感想

キン肉マン118話「完璧なる才能!!の巻」の感想です。

運命のロックアップ

まずは序盤の基礎、ロックアップです。互いに相手の力を確かめるかのようにリング中央で激突します。体格を比べるとキン肉マンよりネメシスの方が一回り大きいか。しかしキン肉マンも負けてはいません。キン肉王族の大王たる力をネメシスに見せつけます。

ですがネメシスも然る者、組みを仕切り直し「手四つ」でキン肉マンを押し返していきます。キン肉王族の大王としての素質はネメシスも備えています。そしてそこに完璧超人のパワーが加わり1+1=200だ!10倍だぞ10倍!

お前の持ち味は試合の流れを感じ取るセンスと対応力の高さだ

と、そこへウォーズマンの冷静で的確なアドバイスが入ります。「完璧超人のパワーに序盤から正直に真っ向勝負しようとするな」「お前の持ち味は試合の流れを感じ取るセンスと対応力の高さだ」「まずはそれを押し出して相手をかき乱してやれ」。今までキン肉マンの活躍を見てきた読者の皆さんならナルホドと唸るであろうこのアドバイス。相手がどんな奇天烈な技を繰り出してきたとしても柔軟な思考であるいはまぐれでそれに対応し、必ず逆転して奇跡を起こす。それがキン肉マン。かつてリングの上で戦い、以降激戦を共にくぐり抜けてきたウォーズマンだからこその言葉です。

ドラゴンスープレックス

キン肉マンはネメシスのバックをとりフルネルソン(羽交い締め)、そしてドラゴンスープレックス!しかし……

フフフフお前が何を仕掛けてくるかは手にとるようにわかるわ

ジャパニーズ・レッグロールクラッチ

ここでネメシス、足を絡めドラゴンスープレックスを阻止。難なくキン肉マンのフルネルソンを脱します。さらに手四つの力勝負を誘い、それをブリッジでいなします。そしてそこからパイルドライバーとジャパニーズ・レッグロールクラッチ!終始キン肉マンを寄せ付けず圧倒的な技術の差を見せつけます。序盤にも拘らずキン肉マンの息があがり始める大ピンチ。

息を整えるためのヒマなど与えるつもりは一切ないぞーっ!

しかも回復のヒマを与えるほどネメシスは甘くありません。即座にナックル・パートでラッシュを仕掛けます。キン肉マンも反撃しますがことごとく空を切ります。一撃一撃のパンチの重みが違うのです。パワーの違いを見せつけキン肉マンの心を折るためのネメシスの策略。ですがネメシスの策とわかっていても簡単に抜け出せるものではありません。

あのふたりは…すごい

ネメシスのラッシュを喰らい続けるキン肉マン。しかしその胸中には敗北や絶望といった文字はありません。あるのは今は亡き友、ロビンマスクとラーメンマンのことです。健闘虚しくネメシスという強敵を前に散っていった二人の凄さを実感するとともに自らを奮い立たせるキン肉マン。ついにネメシスのフックを回避し渾身のストレートを繰り出します。

歴然たる素質の差……

…が、ダメ。渾身のストレートにあわせたネメシスのカウンターがキン肉マンにクリーンヒット。愕然とした表情でへたり込むようにダウンするキン肉マン。身体的なダメージはあまりなさそうですが精神的なショックは重大そうです。

今回の話は格闘技の三要素「心技体」を軸として作られていたように思います。まず一番最初の組み合いによるパワー比べ(体)と関節技の掛け合い(技)でネメシスは圧倒的な差を見せつけました。そして次にラッシュにより心を折りにかかりました。一度は奮起したキン肉マンでしたがネメシスのカウンターはそれすらも上回り、キン肉マン(及び読者)を驚愕させました。

ネメシスのラッシュに対しミート君が「それは策略です」といったとき実は最初はちょっと違和感を覚えました。「ただ単に技術が上回っているだけで策略というのはおかしいと違いますのん?」と。しかし「それ」がラッシュだけでなくその前の組み合いと技の応酬を含めた試合序盤の流れ全体を指すのなら、その流れを作ったことこそがネメシスの「策略」といえるのではないでしょうか。だとするとネメシス、なかなかのブッカー(脚本家)です。

以上感想でした。お読みいただきありがとうございました。

ジョジョ 4部ダイアモンドは砕けない 18話『「重ちー」の収穫(ハーベスト)その1』

ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない 18話「重ちー」の収穫(ハーベスト)その1の感想です。

貯金の残金が285円しかない!2万円もあった俺の預金が!

「まるで自覚症状もなく病のように僕達の街、杜王町には何者かが潜んでいて街のどこかで殺人を行っている」冒頭の康一君のシリアスなナレーションから一変、仗助の悲痛なる叫びが銀行に木霊します。明らかにクレカの使い過ぎ、これも自覚症状のない病です。もうちょっとでクレカ停止の段階で気が付けたのは幸いか。しかし不動産王のパパがいるのに預金285円、手持ち12円とか何らかのスタンド攻撃を疑っても良いレベルです。

おい…また一匹合流してきたぜ。なんだこりゃ!?いっぱいいるぞ!

ハーベスト

「イチエン ミツケタゾ! シシシッ!」とATMの下から這い出てきた謎の小型スタンドを追いかける仗助。途中で億泰と遭遇し一緒に追跡を続けます。すると同じ見た目の小型スタンドが十、五十、数百と次々と合流し、まるでバッドカンパニーのように群を作っていきます。アニメでは3DCGで描かれていますがこれを手作業で書くことになったらと考えるだけで身震いがします。

仲間だ…初めてだスっ!オラの名前は矢安宮重清っつーだ。

重ちー
億泰「結構おふくろさんは美人なのね…不思議……」

このスタンドの本体は「矢安宮重清(やんぐう しげきよ)」通称「重ちー」。杜王町中の落ちている小銭を群体スタンド『ハーベスト』に集めさせ、自分はペットの亀を侍らせながら切手に舌鼓を打つ退廃的ブルジョワ生活を送っている中学生ドドリアであると言ったようなことを言っていたような気がしますがよく覚えていません。仗助も億泰も視聴者もみんな小銭に夢中でした。

俺はくれるっつーもんは病気以外なら何でも貰うかんな!

スタンドを使って結構な額の小銭を稼ぐ重ちーに二人は感心するやら、羨ましがるやら、自分の所持金を嘆くやら、小銭(150円)をネコババしようとするやら……みみっちさについては玉美の事あんまり言えないぞ……。

友情の印にと重ちー(12万円)は稼いだ小銭の半分を哀れなる二人に恵もうとします。プライドもなくしっかり受取ろうとする億泰(150円)と辛うじて良心がはたらき断ろうとする仗助(12円)。「病気以外なら何でも貰う」と真田昌幸みたいなことを言う億泰(150円)に対し「私にいい考えがある(意訳)」と仗助(12円)は答えます。

1枚や2枚じゃあただの紙クズ。しかしよ~ッ街中に捨ててあるやつを何千、何万枚とハーヴェストで拾ってくりゃよ~!

新ビジネス

仗助が考え付いたアイデアとは小銭と同じような価値を持ちながらも1枚2枚では無意味で捨てられがちな「スタンプシール」や「クーポン」を町中から集めること。アイデアは見事成功し、ハーベストは大量のシールや券を集めてきます。その数は明らかに先程の小銭よりも多く、三人は期待に胸を膨らませます。

重ちーと出会って数分でこのアイデアを考え付く仗助の機転はさすがジョセフの息子といったところでしょうか。この発想力があればクレイジーダイヤモンドを使った小銭稼ぎを考え付きそうですが灯台下暗しって感じでしょうか。

億泰君と…誰だろう。億泰君…はっ!

アニオリ
由花子は見ていた

アニオリの換金中の仗助を待つ億泰と重ちー、それを見かけた康一君とさらにそれを柱の陰から覗く由花子。康一は由花子を見るや否やすぐに逃げ出してしまいます。自業自得のはずなのにそのあとの由花子の悲しそうな顔を見ると由花子が可哀相に見える不思議。このすれ違いが「シンデレラ」の話につながっていくのでしょうがそれはまた先の話。

それがよ~。ちと予想外の事態が起こってよ~

重ちー

表情を暗くし、深刻そうな顔で「予想外の事態」と切り出す仗助。『「予想外」に「6万1500円」になったぜ』と思いっきり溜めてからの結果発表は重ちーの脳細胞を破壊しアヘ顔せしめるほどの威力を発揮します。

あ、そうそう。分け前の一万円だよ

重ちー

首尾よく6万円以上を稼ぎ出した三人。しかし重ちーが二人によこした分け前は50%の3万750円ではなく1万円、雲行きが怪しくなってきました。約束を反故にされた二人は当然問い詰めますがしらばっくれる重ちー。口笛を吹いて誤魔化そうとしますが吹けてません。しかたなく1万円もらえただけ良しとする仗助に対し億泰は納得がいかない様子。

「0から3万儲けた」と考えるか「6万のうち3万を渡さないといけない」と考えるかで変わってきます。貰える金額が同じなのにどう考えるかで「幸福度」が変わってしまうのです。金額が大きくなるにつれて重ちーにとっては後者の気持ちが大きくなった、そしてさらに悪いことに仗助のように冷静に割り切れるほど重ちーは精神的に成熟していません。

SG組12・13・14!SG組121314~!

重ちー

重ちーに怒り心頭な億泰ですがちゃっかりとスタンプシール以外のものも集めさせていました。年賀状や福引券、宝くじなど景品の交換し忘れを狙う億泰のアイデア。手間もかかるしリターンも見込めなさそうなはっきり言ってすごく効率の悪そうな方法です。しかし何とこれが大当たり3等500万円を叩きだします。これには流石の二人もぶっ壊れ謎の妄想空間にトリップします。

重ちー

先程の反省を活かさず500万円が当たったことを大声で叫んでしまう億泰。ここで重ちーに隠しておけば…と思ってしまうのはご愛嬌。

(拾ってきたのはオラのハーヴェストだ…500万…半分もやるもんか…)

重ちー

言わんこっちゃない。変なテンションの二人を後目に重ちーが殺意の波動を心に秘めています。セルメダルを放り込めば良いグリードが生まれそう。

to be continued

数千円なら気前よく渡していた重ちーですが、これが数万円単位になると態度を一変させました。変わったのは重ちーだけではありません。仗助&億泰も金額が上昇するにつれてリアクションが弾けていきました。こんなテンションの二人見たことがありません。悲しきかな、これが人間ってもんです。

それではこれが「数百万単位」なら?さらに当事者たちが「スタンド使い」なら?行きつく先は一つしかないでしょう。次週『「重ちー」の収穫(ハーベスト)その2』こうご期待。

以上感想でした。お読みいただきありがとうございました。

キン肉マン177話 友情と孤高!!の巻 感想

キン肉マン177話 「友情と孤高!!の巻」の感想です。

ラッキーゾーンに人が!?

ドームのグラウンドへ入場するキン肉マン。当然そこでは野球は行われておらずグラウンドの中央にリングが設置されています。観客が多すぎてラッキーゾーンを急遽立見席として開放しなくてはならないほどの満員御礼です。

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ラッキーゾーンにはバースら阪神の選手たちも(もう少し良い席を用意したげて……)。さらにお手製と思われるプラカードも掲げられています。「キン肉マンガンバレ」「打倒ネメシス」「マッスルデビル」(カレクックが命名。かなりコアなファンと思われます)「牛丼ひと筋」(!?!?)などなど。

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かつては野球に追いやられ、邪魔にならないように超人プロレスを行っていたキン肉マンも昔の話。今は正義超人代表として大観衆から声援を受けるまでに成長しました。反対に変わらないものもあります。それは正義超人の友情さ!観衆の中にはチエの輪マンにキューブマン、そして名(迷?)試合を繰り広げたキングコブラの姿もあります。これには流石のキン肉マンもうるっと来ています。

一日足らずでここまで手はずを整えられる。
これが我が宇宙超人教会の実力じゃあぁぁー!

超人閻魔に「開会実績がある」などと豪語していただけはあって完璧に会場を整えてきた委員長。この手際を国立競技場での正義超人席に活かせなかったものか……。

キン肉王族の白いケープ

キン肉王族の白いケープを纏い青コーナーよりキン肉マンがロープを飛び越え颯爽とリングイン。セコンドにはミート、テリーマン、ウォーズマンが付きます。

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なぜかキン肉マンの名前を2回呼ぶネメシス

それに対し赤コーナーよりネメシスもリングインします。身に纏うはキン肉マンと同じ「キン肉王族の白いケープ」!古くなりボロボロではありますがたしかに本物です。そしてセコンドには誰もいません。

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コスチュームは王位争奪戦の時のもの

かたや大王としてキン肉王族たる誇りを背負ってリングに立つキン肉マン。かたや自分のキン肉族としての出自を呪いと断じ、孤高を貫くネメシス。悪魔将軍も言う様にこの戦いはまさにシルバーマンとザ・マンの代理戦争。正義か、完璧か、友情か、孤高か、二人のキン肉王族の戦いがついに始まります。

「いい目つきだ では始めようか キン肉マン」
「へのつっぱりはいらんですよ!」

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おお!言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信だ!ここでこの言葉が出るとは……。おそらく皆さんご存知第一巻からのキン肉マンの名台詞です。惜しむらくは『言葉の意味はよくわからんが~』がセリフではなく編集さんのアオリ文で書かれている点。せっかくのアオリですが単行本では載らないのではないでしょうか?もったいない!

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グレコはともかく三星だと別の会社になってしまいます…。

そしてこの試合前にこのセリフを出したということは、ネメシス戦が恐らくキン肉スグルの最後の試合となるのではないでしょうか?となるとザ・マンと戦うのはやはり……。

以上感想でした。お読みいただきありがとうございました。

ジョジョの奇妙な冒険4部 ダイアモンドは砕けない 第16話「狩り」に行こう! 感想



page-jojo16aジョジョの奇妙な冒険4部 ダイアモンドは砕けない 第16話「狩り」に行こう! の感想です。仗助&承太郎の新旧主人公コンビがスタンドを持った鼠の狩り(ハンティング)に向かいます。無敵のスタープラチナ、野生動物を知り尽くした承太郎の冷静な判断力、回復役の仗助、その他文明の利器等々、たかが鼠狩りには過剰な戦力……と思いきや……。動物スタンド使いの恐ろしさを味わう第16話です。

仗助、これから狩り(ハンティング)に行く

開始0秒で突然の承太郎さんのこの言葉。おそらく前後の会話などなくいきなり切りだしたと思われます。この言葉を「女の子をナンパしに行く」と捉えた仗助もどうかと思いますが、「矢で射られスタンド能力を持ったネズミを駆除しに行く」という奇妙な冒険をこの一言で済まそうとした承太郎もどうかと思います。

俺結構純愛タイプだからな~。やったことねえっすよ。できるのかな~

仗助の恋愛に対する姿勢(?)が語られる珍しいシーン。がんがんアプローチしていくタイプではなく、はぐれ刑事のように純情な仗助の恋愛に対する姿勢(自己申告)。テメーは女の子の方から寄ってくるくせによッ、クキィー!

昨日、音石明が自白した(無視)

ま、それは置いといて音石が矢でネズミを撃ったそうです。ええ、ミッキーマウスとかのネズミです。しかもそのネズミ、スタンド使いになっているとか。とんでもないことをしてくれました音石先輩。

しかしなぜ音石明はわざわざネズミを撃ったのでしょうか?人間に使うのは気が引けたから?矢に選ばれたネズミだったから?他に音石に矢で射られたスタンド使いはいないのでどちらかと言えば前者が有力でしょうか。

おおっ!カッピョイイーッ!

仗助と承太郎のスタンドはどちらも近接型、それを補うためにベアリングを使った狙撃を身に付けます。この指弾狙撃、結構後々になっても役に立ちます。逆に言えばこのネズミ戦で戦略の幅が広がったといえます。

別にプレッシャーをかけるわけじゃないが。いいな?

承太郎さんの自然にプレッシャーをかけていくスタイル、恐ろしいです。しかしこんなもんじゃねえ承太郎さんの恐ろしさは。承太郎さんが本気を出せば歴戦のギャンブラーであろうと立ったまま気絶させることができるのです。

チーズは鼠にゃあゼータクすぎるぜ

ネズミの足跡があった排水溝付近に罠やビデオカメラを仕掛ける承太郎と仗助。ビデオカメラは最新型、当時では珍しいモニター付きでその場で録画が確認できるものです。それに対しネズミ捕りの餌はチーズではなく天かすを使っています。ケチっているわけではないのです、ただゼータクすぎるだけなのです。

なんかやたらとハエが……承太郎さんッ!こ、これはッ!

大量のネズミの煮こごりのような死体を発見してしまう仗助。規制なし!グロ注意!グロ注意!そんな死体の塊をアラレちゃんのように棒で突っつく承太郎さん。

排水溝のつながっている家屋に目を向けるとそこにはなぜか住んでいる人が見当たりません。ただのネズミ退治と思いきや、おぞましくなってきました。

なんだ…冷蔵庫のコンプレッサーの音か…

当然ただの冷蔵庫のコンプレッサーの音では済まないのがこの「ジョジョの奇妙な冒険」です。早い話、鼠がいました。あと住人も生きていました。肉を溶かされ生きたまま餌にされてという状態ですが……。

流石にこの住人の煮こごりは自主規制、黒塗りで隠されています。今までに黒塗り自主規制があってよかったとこれほど思ったことがあっただろうか、いやない。

しかしこの状態で住人たちが生きているというのが凄い。体内、どうなってるんでしょうか。さらに凄いのは生きてさえいればこの状態から治すことができるクレイジーダイヤモンドの能力です。もしこの話にクレイジーダイヤモンドがいなかったらと思うと心底ぞっとします。

グレート…目と目が合っちまった

承太郎さんは別の部屋を調べていてお留守。そんな状態でネズミと対峙することになった仗助。肉を溶かす謎のスタンド、鼠の攻撃を受けるだけでなく逃がすこともできないという切羽詰まった状況、ここの緊張感は初めてマンガを読んだ時もヤバかったです。

蓋を開けてみれば仗助は放ったベアリングを2発とも当て、片やネズミの毒矢はフライパンで弾くという冷静な判断を見せ、無傷での勝利。しかし一歩間違えれば取り返しのつかない大惨事になっていたことは想像に難くありません。

どうやら日没までに追跡しないと厄介なことになる。
もう一匹いるぜ。今攻撃されたんでな

スタンドネズミを見事駆除しホッとするのも束の間、承太郎から衝撃の言葉が告げられます。なんとッ、鼠は『2匹』いたッ!しかもネズミのスタンドは想像以上に恐ろしいもので、肉に触れただけでなくスタンドで防御しても溶かされてしまうと言います。

最早この地球上に生きていていい生物じゃないぜ。奴は

縄張りに入った者は仲間だろうが人間だろうが皆殺しにしていくネズミ「虫食い」。まさに外道。承太郎をしてここまで言わしめるとは、数あるスタンド使いの中でもトップクラスに邪悪な存在なのではないでしょうか。

バックトラックとは進んできた足跡をそのまま戻って敵から居場所を隠す野生動物の特殊技能である。
日本ではヒグマ、イタチ、ウサギなどがやるという。鼠がバックトラックしたという記録は「ない」!

「追跡不可能な動物はいない」E・T・シートン先生のお言葉を頼りに「虫食い」を追跡していく二人。途中でバリーとミスタージュンコが犠牲になり仗助の闘志がメラメラと燃え上っていきます。しかし!ここで!なんということか!虫食いの足跡が途切れてしまったのだッ!そう!奴はバックトラックを使い二人を欺いたのだッ!そして承太郎が仕掛けたネズミ捕りを逆に利用し、仗助を罠に掛け、ついに仗助の首に毒針を打ち込むことに成功したッ!

ネズミとは思えぬほどの狡猾さを見せ始める虫食い。何が一番恐ろしいかって虫食いの行動が全て追跡者を殺すために「計算された」行動だった点です。つまり追いつかれたので場当たり的に二人を攻撃したのではなく、恐らく承太郎と出会った時点から相手を殺すことを考えて行動していたのです。そうでなければわざわざ重たい罠を持って行動はしないでしょう。二人が自分を追跡してくることを予想し、狙撃しやすい地形におびき出して、その地点に罠を仕掛けて、自分は岩場に潜伏する。野生の勘か怜悧なる殺意か、とにかく二人は鼠にいっぱいくわされたというわけです。

スタープラチナ・ザ・ワールド!

しかし承太郎が冷静に対処し仗助は事なきを得ます。そして逆に先ほどの攻撃から虫食いの狙撃位置を割り出します。「今回間抜けなイメージになってるのは俺だけですか?」と溢す仗助ですが、正直今回所々で挟まる仗助のギャグパートがないと終始戦いだけの重い話になってしまうので、この清涼感は不可欠だと思います。

ここで初めて登場した「スタープラチナ・ザ・ワールド」という名前。「スターフィンガー」のような技の名前ではなく、あくまでちゃんとしたスタンドの名前です(6部のスタンド解説にちゃんと乗っています)。じゃあ「スタープラチナ」はどうなったのという話ですが、「越前康介」と「コンバット越前」のような関係性です(多分)。

俺がかわすのを計算して岩で針を反射させたというのか…跳弾ってやつか!

page-jojo16b仗助のために囮となって虫食いに近づく承太郎。しかし虫食いは跳弾を利用しなんと承太郎の『時止め』を攻略してしまいます。音石や間田が必死になって掻い潜ろうとしていたのに…。囮になるために相手の土俵に入っていったからこその敗北だと思いますが、それでもこれは衝撃的でした。

そしてアニメのこのカット。承太郎がこんなにピンチの表情になっているのは珍しい気がします。DIOに肋骨や肩の骨をブチおられた時もこんな痛そうな表情はしていませんでした。

急に闘志が湧いてきたぜ。野郎必ず当ててやる

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意を決した仗助は弾丸を放ちます。しかしその弾は岩陰に隠れる虫食いには当たらず。万事休すかと思いきや一発目はこちらに体を向けさせるためのブラフ、本命の二発目を構える仗助は的の大きくなった虫食いに見事弾丸を撃ち込みます。こんなにかっこいい双眼鏡の持ち方は初めて。

to be contiued

最初は「虫食い」の話自体が割愛されてしまうのではないかと危惧しておりました。しかし本筋とは直接関係のない話ではありますが、「4部では珍しい殺すか殺されるかのガチバトル」「人間以上に狡猾な動物スタンド使い『虫食い』」「仗助と承太郎の信頼関係」など見どころが沢山ある話です。それを細かいネタはカットされつつも、濃い作画と原作のような緊張感でそのままアニメ化されたのは非常に嬉しかったです。

176話 歴史を変える一日!!の巻 感想

ネメシス

キン肉マン 第176話「歴史を変える一日!!の巻」の感想です。弱腰のキン肉マンを命がけで説得したネプチューンマン(ただし懸けたのはキン肉マンの命)。言葉でなく拳で交わした激励を胸に、キン肉マンはメディカルサスペンションへ戻り、決戦への時を待ったのでした。

新時代を迎える朝!

メディカルサスペンションが解除され、キン肉マンもネメシスも共に怪我が回復、体調もバッチリコン。

「昨日はひどいことを言ってしまった」とウォーズマンに謝るキン肉マン。それに対しウォーズマンは「お前の力を知っているのは お前と戦った俺たちだ。それを今日戦うネメシスにもちゃんと見せてやれ」と檄を飛ばします。

「俺たち」というのはウォーズマンだけでなく今まで戦った数々の超人たち、特にリングで対峙した完璧超人のネプチューンマンとピークア・ブーも当然含まれています。

昨夜のネプチューンマンとピークア・ブーとの対面について、空気を読みミート君には一切話さないウォーズマン。体は機械だが心はさに非ず、情を汲み気遣ってやることができる熱い男です。

今日は甲子園で満塁ホームランじゃ!

超満員の阪神甲子園球場。意気揚々とやってきたもののラッキーゾーンでの一戦を思い出すキン肉マン。間借りしたラッキーゾーンで野球のおまけとして試合をさせられましたね。

私は何か間違っていたのか?

完璧超人側の控室で対峙するネメシスをストロング・ザ・武道(超人閻魔)。あれだけいた無量大数軍・完璧超人始祖たちは散り、残るのはこの二人だけ。

そんな中、武道はネメシスに語ります。「ずっと欺いていたことへの非礼」「完璧超人の門を叩いてくれたことに対する喜び」「ネメシスへの期待・信頼」そして「自分の迷い」。かつては同じ志を持っていた者たちが戦いで敗れ去り、あるいは自ら袂を分かち、ひとりひとりと自分の下から姿を消していきました。一度はダンベルの掟によって消失するはずだった自分の命が助かってしまった。そして生まれた迷いが上記の言葉を武道の口から吐露させたのです。

その言葉に対しネメシスは即座に答えます。「自分が完璧超人の理念に救われたこと」「完璧超人の理念こそが世を導く教えであること」「それを証明するためにキン肉スグルを必ず倒すこと」。

武道の「迷い」も「控室の天井が低いこと」も「ベンチがひん曲がっていること」もネメシスの目には映りません。ただひたすらに完璧超人の理念を信じています。そんな愚直なネメシスに対し武道は立ち上がり「期待している」と声を掛けました。

キン肉族としての矜持を携えて!

自分の試合を野球のおまけと思い込みラッキーゾーンのある外野へと向かおうとするキン肉マン。テリーマンやミート君がベンチからグラウンドへ出るよう促しても「野球の邪魔して審判や監督に怒鳴られても私は知らんぞ~」と疑心暗鬼。よほど思い出に残っているのでしょう。

しかしマウンド入口の階段に足を掛ければ雰囲気は一変、きりっとした表情やリングへ向かう背中からはかつてダメ超人と呼ばれていたころの面影はありません。白いマントに身を包み、キン肉マンを待つ大歓声の甲子園へと入場していきます。これで本当に野球の試合が行われていたらどうしましょう

感想

武道の迷い言葉「私は何か間違っていたのか?」には心に来ました。この言葉に対しネメシスは間違っていないと肯定して見せました。しかしこれはネメシスの立場からすれば当たり前のことで、完璧超人の理念を否定することは自分の生き方や自害した無量大数軍たちを否定することにもつながります。
もしこれがネメシスではなく他の完璧超人始祖への問いかけだったなら、また別の答えを聞くことができたでしょう。しかし始祖たちはもういません。そう、ゴールドマンを除きです。そのゴールドマンとの試合があればこの答えを聞くことができかもしれません。注目したいところです。

リングへ向かうキン肉マンのカットがとても格好良い。全身を白いマントで包んでいますがコスチュームはどうなのでしょうか?懐かしのコスチュームが出てくるかそれとも新コスチュームか、こちらも気になります。