キン肉マン第180話「不殺の殺人技!!」感想

キン肉マン第180話「不殺の殺人技!!」の感想です。未だ試合はネメシス優位で進み続け、半反撃の糸口さえつかめないキン肉マン。繰り出したのはキン肉族の技ではなく師匠カメハメから受け継いだ48の殺人技の1つ「超人絞殺刑」。果たして逆襲の一手となるのでしょうか。

だかこんな技も完璧超人ネメシスの前には…通用せん!

超人絞殺刑

超人絞殺刑をいとも簡単に脱出しキン肉マンを上空へ蹴り上げるネメシス。ロビン戦で見せた「ネックパンプアップ」を使うかと思いきやまさかの『通用せん』の一言で普通に脱出。無論試合が決まるとは思ってはいませんでしたが、ここまで容易く脱出されると超人絞殺刑がいじらしいです。

48の殺人技だと?逆に問いたいな
お前にはたったの48しか”殺人技”と呼べるものが無いのかと

名も無き殺人技
頭部は勿論、頸部へのダメージも深刻そうです

上空でキン肉マンをブルドッキングヘッドロックで捕えネメシスは奇妙な質問をします。『たったの48しか”殺人技”と呼べるものが無いのか?』と。そしてそのままキン肉マンを頭部からマットに叩きつけます。キン肉マン曰く「0.1ミリでも狙いが外せなかったら危なかった殺人技」でした。しかしネメシスのその恐ろしい殺人技には名前すらありません。ネメシスは即興で繰り出された名も無き技をすべて殺人技に昇華できるのです。いちいち名前を付ける必要もなければ、わざわざ殺人技と銘打った技を作る必要もないのです。

『私が超人だったからよかったものの…今の技は人間界の格闘技ならご法度ものだぞ』と軽妙なトークを返すキン肉マン。浮かべた不敵な笑みは余裕か?それともカラ元気か?

超人同士の本気の殺し合いにご法度などあるものか

バックドロップ
バックドロップ、ミート君の一番好きな技でしたね

ネメシスが攻め手を緩めることはありません。キン肉マンのバックドロップを切り返しネメシスもバックドロップ。しかも落下地点はリング四方の鉄柱!キン肉マンの頭から流れるおびただしい血液が痛々しいです。

エルボー
残虐超人も真っ青な攻撃

しかし、キン肉マンも怯まず即座に足4の字固めに移ります。しかししかし、ネメシスまたもこれを切り返しスコーピオンデスロック&スリーパー&頭部への容赦ないエルボー。それは痛めつけるための「拷問技」ではなく、明らかにキン肉マンを殺すための「殺人技」です。しかし、この残虐さ解説者が拷問技と見間違うのも止む無し。本当に痛そうです。

ネメシスにとってリング上の戦いは「生きるか死ぬかの二者択一」の殺し合いであり、ネメシスはキン肉マンにもその姿勢を望んでいます。対するキン肉マンの答えは勿論NO。これはキン肉マンだけの答えではありません。戦いに散っていったロビンマスク、ラーメンマンの意志でもあります。ただ勝つだけではダメなのです。ネメシスと分かり合うこと、延いては相容れない完璧超人と正義超人の境界を打ち破ること、それこそがこの戦いの目的なのです。

人を殺さぬ殺人技で穢れた邪念のみを殺す。
それが師匠から受け継いだ 私の誇る「48の殺人技」の真骨頂だーっ!

「48の殺人技」の真骨頂
血統だけではない、師匠から弟子へ受け継がれし魂

先程の「たったの48しか”殺人技”と呼べるものが無いのか?」の問いに答える形でネメシスにキン肉マンは語ります。自分には殺人技は48しかない。否、その中にすらネメシスから見れば殺人技とは言い難い技も少なくありません。しかしそれこそがキン肉マンの誇り。カメハメから受け継いだ48の殺人技の真骨頂は「命を殺す」ことではなく「穢れた邪念」のみを殺すことだったのです。

先週の最後で超人絞殺刑および48の殺人技を「キン肉族の新たなる未来へとつながっていく技」と評していました。三大奥義を差し置いてなぜ?と先週は思いましたが、この言葉を聞いた後ならなるほどと呻らざるを得ません。

必殺技キン肉バスターの体勢だーっ!

キン肉バスター

そして48の殺人技の一つ、キン肉マンの代名詞「キン肉バスタ―」を放ちます。今まで数々の強敵を破りつつも、多くの弱点を持ち逆に破られてきた必殺技にネメシスは余裕の言葉を見せます。しかし今回のキン肉バスターは一味違いました。

キン肉バスター

ネメシスの言葉を契機に、散っていったロビンマスクとラーメンマンの魂を乗せ、火事場のクソ力の輝きを身に纏ったキン肉バスターは完璧の出来栄え。ミート君から見ても過去最高の完成度を誇るものでした。まさに魂の一撃たるこのキン肉バスターはネメシスの心の中の復讐の修羅を殺すことができるのか……!?

しかし…このオレもお前ごときにここで潰されるわけにはいかぬーっ!

いままでの「使い古された過去の異物」のような技とは違うキン肉バスターに流石のネメシスも焦りの表情を見せます。しかしキン肉マンと同じくネメシスにも負けられない理由があります。キン肉マンにはラーメンマンとロビンマスクの思いがあるように、ネメシスには観客席で試合を見守る武道との誓いがあるのです。

武道とネメシス

『ここで潰されるわけにはいかぬ』不屈の闘志をばねにネメシスは力を漲らせます。ラーメンマンとの戦いで開花させた火事場のクソ力です。そしてその力を以て「6をひっくり返して9」にします。このままバスター返しか!?いや違う……

ペルフェクシオンバスター

放たれたのはキン肉バスターではなくペルフェクシオンバスター!両腕で相手の足を捉えるだけでなく、両足で相手の手を挟み込み敵の動きを完全に封じています。ネメシスが土俵際で繰り出した新バスターにキン肉マンは敗北してしまうのか……!?

感想

一連の絞め技→バックドロップ→関節技→バスターといった技の応酬が凄まじかったです。キン肉マンの繰り出す技に対しネメシスは同系統ながら殺傷力という面でキン肉マンを上回る技を返していく。しかしキン肉マンもそれに負けじと別の技で必死に食らいついていく。ネメシスは技量・冷酷さ、そしてキン肉マンの不撓不屈の精神力が対比されつつ鮮明に描かれていました。

ネメシスの決めポーズ

一々技の後にポーズをとるネメシス。ネメシスにとってはリングの上の戦いは殺し合いであるとともに、ちゃんとプロレスでもあるのだとちょっと安心します。

48の殺人技について「正義超人の技が殺人技ってどうなの?」のツッコミは最早定番のものでしたがそれに対する答えがしっかりとキン肉マンの口から語られました。「人を殺さぬ殺人技で穢れた邪念のみを殺す」かっこいいぜキン肉マン。「『必殺技』だって実際殺す技はあんまりないし、『殺人技』も似たような表現だから(震え声)」などと屁理屈めいた言い訳を考えていた私とは大違いです。

ペルフェクシオンバスターと阿修羅バスター
ペルフェクシオンバスターと阿修羅バスター比較

ペルフェクシオンバスター。スペイン語だそうで意味は「完璧」。前回のアセイラントみたいにちょっと変わった単語を選ぶネメシス。四肢を固めるバスターは阿修羅バスターで経験済みです。しかしその弱点である「首のフックの甘さ」ですが、腕が前に来ているのでペルフェクシオンバスターには当てはまりそうにありません。一体どうするのかキン肉マン。華麗に返しの技を思いつくのか、それとも耐え抜くのか、あるいは……。

といったところで今週の感想を終わります。お読みいただきありがとうございました。

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