キン肉マン178話 完璧なる才能!!の巻 感想

キン肉マン118話「完璧なる才能!!の巻」の感想です。

運命のロックアップ

まずは序盤の基礎、ロックアップです。互いに相手の力を確かめるかのようにリング中央で激突します。体格を比べるとキン肉マンよりネメシスの方が一回り大きいか。しかしキン肉マンも負けてはいません。キン肉王族の大王たる力をネメシスに見せつけます。

ですがネメシスも然る者、組みを仕切り直し「手四つ」でキン肉マンを押し返していきます。キン肉王族の大王としての素質はネメシスも備えています。そしてそこに完璧超人のパワーが加わり1+1=200だ!10倍だぞ10倍!

お前の持ち味は試合の流れを感じ取るセンスと対応力の高さだ

と、そこへウォーズマンの冷静で的確なアドバイスが入ります。「完璧超人のパワーに序盤から正直に真っ向勝負しようとするな」「お前の持ち味は試合の流れを感じ取るセンスと対応力の高さだ」「まずはそれを押し出して相手をかき乱してやれ」。今までキン肉マンの活躍を見てきた読者の皆さんならナルホドと唸るであろうこのアドバイス。相手がどんな奇天烈な技を繰り出してきたとしても柔軟な思考であるいはまぐれでそれに対応し、必ず逆転して奇跡を起こす。それがキン肉マン。かつてリングの上で戦い、以降激戦を共にくぐり抜けてきたウォーズマンだからこその言葉です。

ドラゴンスープレックス

キン肉マンはネメシスのバックをとりフルネルソン(羽交い締め)、そしてドラゴンスープレックス!しかし……

フフフフお前が何を仕掛けてくるかは手にとるようにわかるわ

ジャパニーズ・レッグロールクラッチ

ここでネメシス、足を絡めドラゴンスープレックスを阻止。難なくキン肉マンのフルネルソンを脱します。さらに手四つの力勝負を誘い、それをブリッジでいなします。そしてそこからパイルドライバーとジャパニーズ・レッグロールクラッチ!終始キン肉マンを寄せ付けず圧倒的な技術の差を見せつけます。序盤にも拘らずキン肉マンの息があがり始める大ピンチ。

息を整えるためのヒマなど与えるつもりは一切ないぞーっ!

しかも回復のヒマを与えるほどネメシスは甘くありません。即座にナックル・パートでラッシュを仕掛けます。キン肉マンも反撃しますがことごとく空を切ります。一撃一撃のパンチの重みが違うのです。パワーの違いを見せつけキン肉マンの心を折るためのネメシスの策略。ですがネメシスの策とわかっていても簡単に抜け出せるものではありません。

あのふたりは…すごい

ネメシスのラッシュを喰らい続けるキン肉マン。しかしその胸中には敗北や絶望といった文字はありません。あるのは今は亡き友、ロビンマスクとラーメンマンのことです。健闘虚しくネメシスという強敵を前に散っていった二人の凄さを実感するとともに自らを奮い立たせるキン肉マン。ついにネメシスのフックを回避し渾身のストレートを繰り出します。

歴然たる素質の差……

…が、ダメ。渾身のストレートにあわせたネメシスのカウンターがキン肉マンにクリーンヒット。愕然とした表情でへたり込むようにダウンするキン肉マン。身体的なダメージはあまりなさそうですが精神的なショックは重大そうです。

今回の話は格闘技の三要素「心技体」を軸として作られていたように思います。まず一番最初の組み合いによるパワー比べ(体)と関節技の掛け合い(技)でネメシスは圧倒的な差を見せつけました。そして次にラッシュにより心を折りにかかりました。一度は奮起したキン肉マンでしたがネメシスのカウンターはそれすらも上回り、キン肉マン(及び読者)を驚愕させました。

ネメシスのラッシュに対しミート君が「それは策略です」といったとき実は最初はちょっと違和感を覚えました。「ただ単に技術が上回っているだけで策略というのはおかしいと違いますのん?」と。しかし「それ」がラッシュだけでなくその前の組み合いと技の応酬を含めた試合序盤の流れ全体を指すのなら、その流れを作ったことこそがネメシスの「策略」といえるのではないでしょうか。だとするとネメシス、なかなかのブッカー(脚本家)です。

以上感想でした。お読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。