ジョジョの奇妙な冒険4部 ダイアモンドは砕けない 第16話「狩り」に行こう! 感想



page-jojo16aジョジョの奇妙な冒険4部 ダイアモンドは砕けない 第16話「狩り」に行こう! の感想です。仗助&承太郎の新旧主人公コンビがスタンドを持った鼠の狩り(ハンティング)に向かいます。無敵のスタープラチナ、野生動物を知り尽くした承太郎の冷静な判断力、回復役の仗助、その他文明の利器等々、たかが鼠狩りには過剰な戦力……と思いきや……。動物スタンド使いの恐ろしさを味わう第16話です。

仗助、これから狩り(ハンティング)に行く

開始0秒で突然の承太郎さんのこの言葉。おそらく前後の会話などなくいきなり切りだしたと思われます。この言葉を「女の子をナンパしに行く」と捉えた仗助もどうかと思いますが、「矢で射られスタンド能力を持ったネズミを駆除しに行く」という奇妙な冒険をこの一言で済まそうとした承太郎もどうかと思います。

俺結構純愛タイプだからな~。やったことねえっすよ。できるのかな~

仗助の恋愛に対する姿勢(?)が語られる珍しいシーン。がんがんアプローチしていくタイプではなく、はぐれ刑事のように純情な仗助の恋愛に対する姿勢(自己申告)。テメーは女の子の方から寄ってくるくせによッ、クキィー!

昨日、音石明が自白した(無視)

ま、それは置いといて音石が矢でネズミを撃ったそうです。ええ、ミッキーマウスとかのネズミです。しかもそのネズミ、スタンド使いになっているとか。とんでもないことをしてくれました音石先輩。

しかしなぜ音石明はわざわざネズミを撃ったのでしょうか?人間に使うのは気が引けたから?矢に選ばれたネズミだったから?他に音石に矢で射られたスタンド使いはいないのでどちらかと言えば前者が有力でしょうか。

おおっ!カッピョイイーッ!

仗助と承太郎のスタンドはどちらも近接型、それを補うためにベアリングを使った狙撃を身に付けます。この指弾狙撃、結構後々になっても役に立ちます。逆に言えばこのネズミ戦で戦略の幅が広がったといえます。

別にプレッシャーをかけるわけじゃないが。いいな?

承太郎さんの自然にプレッシャーをかけていくスタイル、恐ろしいです。しかしこんなもんじゃねえ承太郎さんの恐ろしさは。承太郎さんが本気を出せば歴戦のギャンブラーであろうと立ったまま気絶させることができるのです。

チーズは鼠にゃあゼータクすぎるぜ

ネズミの足跡があった排水溝付近に罠やビデオカメラを仕掛ける承太郎と仗助。ビデオカメラは最新型、当時では珍しいモニター付きでその場で録画が確認できるものです。それに対しネズミ捕りの餌はチーズではなく天かすを使っています。ケチっているわけではないのです、ただゼータクすぎるだけなのです。

なんかやたらとハエが……承太郎さんッ!こ、これはッ!

大量のネズミの煮こごりのような死体を発見してしまう仗助。規制なし!グロ注意!グロ注意!そんな死体の塊をアラレちゃんのように棒で突っつく承太郎さん。

排水溝のつながっている家屋に目を向けるとそこにはなぜか住んでいる人が見当たりません。ただのネズミ退治と思いきや、おぞましくなってきました。

なんだ…冷蔵庫のコンプレッサーの音か…

当然ただの冷蔵庫のコンプレッサーの音では済まないのがこの「ジョジョの奇妙な冒険」です。早い話、鼠がいました。あと住人も生きていました。肉を溶かされ生きたまま餌にされてという状態ですが……。

流石にこの住人の煮こごりは自主規制、黒塗りで隠されています。今までに黒塗り自主規制があってよかったとこれほど思ったことがあっただろうか、いやない。

しかしこの状態で住人たちが生きているというのが凄い。体内、どうなってるんでしょうか。さらに凄いのは生きてさえいればこの状態から治すことができるクレイジーダイヤモンドの能力です。もしこの話にクレイジーダイヤモンドがいなかったらと思うと心底ぞっとします。

グレート…目と目が合っちまった

承太郎さんは別の部屋を調べていてお留守。そんな状態でネズミと対峙することになった仗助。肉を溶かす謎のスタンド、鼠の攻撃を受けるだけでなく逃がすこともできないという切羽詰まった状況、ここの緊張感は初めてマンガを読んだ時もヤバかったです。

蓋を開けてみれば仗助は放ったベアリングを2発とも当て、片やネズミの毒矢はフライパンで弾くという冷静な判断を見せ、無傷での勝利。しかし一歩間違えれば取り返しのつかない大惨事になっていたことは想像に難くありません。

どうやら日没までに追跡しないと厄介なことになる。
もう一匹いるぜ。今攻撃されたんでな

スタンドネズミを見事駆除しホッとするのも束の間、承太郎から衝撃の言葉が告げられます。なんとッ、鼠は『2匹』いたッ!しかもネズミのスタンドは想像以上に恐ろしいもので、肉に触れただけでなくスタンドで防御しても溶かされてしまうと言います。

最早この地球上に生きていていい生物じゃないぜ。奴は

縄張りに入った者は仲間だろうが人間だろうが皆殺しにしていくネズミ「虫食い」。まさに外道。承太郎をしてここまで言わしめるとは、数あるスタンド使いの中でもトップクラスに邪悪な存在なのではないでしょうか。

バックトラックとは進んできた足跡をそのまま戻って敵から居場所を隠す野生動物の特殊技能である。
日本ではヒグマ、イタチ、ウサギなどがやるという。鼠がバックトラックしたという記録は「ない」!

「追跡不可能な動物はいない」E・T・シートン先生のお言葉を頼りに「虫食い」を追跡していく二人。途中でバリーとミスタージュンコが犠牲になり仗助の闘志がメラメラと燃え上っていきます。しかし!ここで!なんということか!虫食いの足跡が途切れてしまったのだッ!そう!奴はバックトラックを使い二人を欺いたのだッ!そして承太郎が仕掛けたネズミ捕りを逆に利用し、仗助を罠に掛け、ついに仗助の首に毒針を打ち込むことに成功したッ!

ネズミとは思えぬほどの狡猾さを見せ始める虫食い。何が一番恐ろしいかって虫食いの行動が全て追跡者を殺すために「計算された」行動だった点です。つまり追いつかれたので場当たり的に二人を攻撃したのではなく、恐らく承太郎と出会った時点から相手を殺すことを考えて行動していたのです。そうでなければわざわざ重たい罠を持って行動はしないでしょう。二人が自分を追跡してくることを予想し、狙撃しやすい地形におびき出して、その地点に罠を仕掛けて、自分は岩場に潜伏する。野生の勘か怜悧なる殺意か、とにかく二人は鼠にいっぱいくわされたというわけです。

スタープラチナ・ザ・ワールド!

しかし承太郎が冷静に対処し仗助は事なきを得ます。そして逆に先ほどの攻撃から虫食いの狙撃位置を割り出します。「今回間抜けなイメージになってるのは俺だけですか?」と溢す仗助ですが、正直今回所々で挟まる仗助のギャグパートがないと終始戦いだけの重い話になってしまうので、この清涼感は不可欠だと思います。

ここで初めて登場した「スタープラチナ・ザ・ワールド」という名前。「スターフィンガー」のような技の名前ではなく、あくまでちゃんとしたスタンドの名前です(6部のスタンド解説にちゃんと乗っています)。じゃあ「スタープラチナ」はどうなったのという話ですが、「越前康介」と「コンバット越前」のような関係性です(多分)。

俺がかわすのを計算して岩で針を反射させたというのか…跳弾ってやつか!

page-jojo16b仗助のために囮となって虫食いに近づく承太郎。しかし虫食いは跳弾を利用しなんと承太郎の『時止め』を攻略してしまいます。音石や間田が必死になって掻い潜ろうとしていたのに…。囮になるために相手の土俵に入っていったからこその敗北だと思いますが、それでもこれは衝撃的でした。

そしてアニメのこのカット。承太郎がこんなにピンチの表情になっているのは珍しい気がします。DIOに肋骨や肩の骨をブチおられた時もこんな痛そうな表情はしていませんでした。

急に闘志が湧いてきたぜ。野郎必ず当ててやる

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意を決した仗助は弾丸を放ちます。しかしその弾は岩陰に隠れる虫食いには当たらず。万事休すかと思いきや一発目はこちらに体を向けさせるためのブラフ、本命の二発目を構える仗助は的の大きくなった虫食いに見事弾丸を撃ち込みます。こんなにかっこいい双眼鏡の持ち方は初めて。

to be contiued

最初は「虫食い」の話自体が割愛されてしまうのではないかと危惧しておりました。しかし本筋とは直接関係のない話ではありますが、「4部では珍しい殺すか殺されるかのガチバトル」「人間以上に狡猾な動物スタンド使い『虫食い』」「仗助と承太郎の信頼関係」など見どころが沢山ある話です。それを細かいネタはカットされつつも、濃い作画と原作のような緊張感でそのままアニメ化されたのは非常に嬉しかったです。

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